ベンジャミンバトン 数奇な人生

ベンジャミン・バトン 数奇な人生 (角川文庫)

ベンジャミン・バトン 数奇な人生 (角川文庫)

生まれたてのベンジャミンバトンが捨てられた場所が老人施設で

よかった

そこで出会った人がとってもいい人だったから。

年をとった姿で生まれてきたけれど、

まわりが老人ばかりで、あまり奇異な目でみられずにすんだから、

運がよかった



育ての親が愛情をもって育ててくれた

周りにたくさんの人がいたこと(大方が老人)

運がよかった



子供のときから、周りが老人ばかりで、

彼にとって死というものは身近だった

(ちょっと「ジョーブラックによろしく」の死神を思い出した)


「人生は出会いと別れ、

そして、人はみな生きて死んでいくんだよ」

そんなシンプルなことを

教えてくれる映画だった




なんだか、ベンジャミンって

生まれてから死ぬまでを達観したような人


生まれて数年で死ぬだろう、

といわれていたけれど

長生きした


からだの発達は、人とは逆に老人から子供に変化していったけど、

こころの発達は、同じく、子供から成人し、中年になり、

老人になっていった

アンバランスなこころとからだの発達、

そのことで、きっとこころの中ではさまざまな葛藤があったはず


でも、水の流れのようにすべてを受け入れた人生


淡々とスクリーンに月日の流れがうつしだされる







3時間程度の映画だったから、疲れるかと思ったけど、次はどうなるの?って興味を

そそられたので、あっという間に終わった感じがする。

どちらかというと、平坦で、

見終わったあとに、いろいろ考えることができる映画だった。

ケイトブランシェットがきれいだったのが印象的だった




しかし、オスカーゲットした「おくりびと」人気はすごいものがあって、

連日、満席の張り紙がしてあった。見たい!