海岸列車 再読
まだ、冒頭しか読んでいない。
山陰本線の鎧という駅と主人公「かおり」
との関係から始まっている。
ここの描写が私には、灰色に見えた。
19歳のときに妻子ある男性と恋に落ち、いままた同じあやまちを犯そうとしているのか?と思わせている。
海岸列車というひびきには、私は南国の楽しい列車のようなイメージがあったのだけれど。さてさて、もうあらすじなどはすべて忘れているので、初めて読む気持ちで読んでいる。
印象が残っているフレーズは
「妻子ある男性を好きになったりしちゃいけないよ。どんな恋も自由だが、それだけではいけないよ、俺は恋愛に関しての道徳をかおりに教えてるんじゃない、損得の問題でもない、つまり、男と女とは、生命の汚れ方や傷つき方に違いがあるってことをおしえたいんだ、心の傷はいつか修復できるが、生命の傷は、おいそれと治らないどころか、その人の新たな不幸の原因を作る・・・」
「かおりはそんな運の悪い娘じゃないだろう」
妻子ある男性を好きになる、
そんな女は運の悪い女なんだろうか?
- 作者: 宮本輝
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1992/10/10
- メディア: 文庫
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (10件) を見る