海岸列車 再読

まだ、冒頭しか読んでいない。

山陰本線の鎧という駅と主人公「かおり」
との関係から始まっている。
ここの描写が私には、灰色に見えた。

19歳のときに妻子ある男性と恋に落ち、いままた同じあやまちを犯そうとしているのか?と思わせている。

海岸列車というひびきには、私は南国の楽しい列車のようなイメージがあったのだけれど。さてさて、もうあらすじなどはすべて忘れているので、初めて読む気持ちで読んでいる。

印象が残っているフレーズは

「妻子ある男性を好きになったりしちゃいけないよ。どんな恋も自由だが、それだけではいけないよ、俺は恋愛に関しての道徳をかおりに教えてるんじゃない、損得の問題でもない、つまり、男と女とは、生命の汚れ方や傷つき方に違いがあるってことをおしえたいんだ、心の傷はいつか修復できるが、生命の傷は、おいそれと治らないどころか、その人の新たな不幸の原因を作る・・・」

「かおりはそんな運の悪い娘じゃないだろう」


妻子ある男性を好きになる、
そんな女は運の悪い女なんだろうか?

海岸列車(上) (文春文庫)

海岸列車(上) (文春文庫)